丙(火)は精神活動の総監督のような立場で、順調に力を発揮している時は、明るくポジティブです。
その丙が悪い影響を受けると、ネガティブで精神が乱れ、鬱になることもあります。
下記の命式は、以前、うつ病を患った方の命式です。
うつ病を患った方の命式
流派によって干合が化する条件は微妙に違ってきますが、私が採用しているものは、この命式の場合、丙辛は合化しません。
日干と同じ丙が時干に出ていてます。
でも、月干の辛と合化しませんが、力が弱くなっています。
助けとなる卯(木)も月支の酉(金)に冲され、力を削がれています。
身弱財多で、かなり丙(火)が弱い命式です。
精神活動をコントロールするには弱い・・・
油断するとネガティブ思考にはまってしまいそうです・・・
ちなみに、占星術でもその気配は出ております。
1ハウスのカプスASCに土星がコンジャクションしています。
この星の配置は、心配性でネガティブ思考に傾きやすい傾向があることを示します。
しかし、こういった命式の方が、必ず精神的トラブルや鬱を発症するかというと、そうではありません。
なんのことはなく、心穏やかに暮らすことは全然可能です。
ただ、要注意の運気が来た時は、きちんとした対処をせねば、危険ではあります。
うつ病を患った時の運気
この方が、うつ病を発症した時の運気は
- 大運=甲子
- 歳運=丙子
- 月運=丙申
大運の甲(木)は吉ですが、地支の子(水)のため、命式の丙辛が水に合化します。
子の大運・歳運と命式の、辰・申が三合して(水)に変わります。
月運の丙も辛と化して(水)に変わり、申も申子辰の三合で(水)に変わります。
溢れかえるような(水)の官殺に剋され、ドシャ降り状態です。
丙は太陽なので、雨がずっと降り続け、太陽のポジティブな輝きは雨雲に隠されてしまったような状態です。
これでは、精神の監督としての力を発揮するのは難しくなります。
では、このような時、必ず精神を病んで鬱病を患ってしまうのか!?
対策をとれば大丈夫です!
多少の精神的ダウンはあるかもしれませんが、病を患わずに乗り切ることは可能です。
対策
四柱推命で健康運をアップするためには、五行のバランスを整えることが大切です。
木・火・土・金・水で
- 無い五行
- 多すぎる五行
- 助けがない五行
- 酷く剋されてる五行・
これらの五行は日ごろから、食養生や生活行動などで、補強していかねばなりません。
この鬱を患った方の場合
火を強化する
- 血流を良くする
- 良質な睡眠が大切
- 腸内環境を整える
- 火の食材を摂る
・ラム肉
・小豆
・レンコン
・もやし
・紅茶
・コーヒー
・ウコン - 赤い色
- 日光浴
土を強化
- 胃を整える
- 土の食材を摂る
・鮭
・牛肉
・鶏肉
・ウコン
・黒砂糖
・黒豆
・生姜
・しそ
・大豆 - アースカラー
- 土を触る
多い金の整え方
- 深い呼吸を意識する
- 便通を整える
- 金の食材を摂りすぎない
・コーヒー
・にんにく
・生姜
・白米
・ごま油
・鴨肉
・牛乳
・玉ねぎ - 水の食材を摂る
*普段は水は強くないので、水が過多になるまでの運気の時は大丈夫
水の整え方
この方の場合、運気で水が過多となりトラブルが発生しました。
通常は問題ない五行なのですが、運気によっては対策が必要となります。
- 身体を冷やさない
- 浮腫みに注意
- 腎臓を温める
- 水の食材を控える
・牡蠣
・蟹
・いくら
・豚肉
・あさり
・にら
・海藻 - 木の五行の食材を摂る
・ウコン
・しいたけ
・牛すじ
・松の実
・クコの実
・キャベツ
・セロリ
・アスパラガス
・ブロッコリー
・鯵 - 森林浴をする
ダメージを受ける前に準備をしておきましょう!
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